2025/11/17 18:00
曖昧だった境界に、ようやく線が引かれた
ずっと曖昧だった「自分の正体」に、ようやく線が引かれました。
ADHDと社交不安障害の診断を受けて数ヶ月。
今日の診察で、ASD(自閉スペクトラム)の傾向ありと伝えられ、
心の中の霧が少しずつ晴れていくのを感じました。
これまで、「ADHDなのかASDなのか、それとも性格なのか」
その境界が分からずにいました。
ADHDと社交不安障害の診断は受けていたけれど、
ASDの可能性はあいまいなまま。
そして主治医から言われた一言。
「ASDの診断まではいきませんが、傾向は確かにありますね。」
その瞬間、ようやく自分の中の線が見えた気がしました。
AQテスト29点という数字
初診で受けたAQテストは29点。
ASDの診断ラインは33点前後なので、その少し下でした。
「診断まではいかないが、傾向は出ている」
先生の言葉に、私は少しほっとしました。
はっきり白黒をつけるよりも、
どちらの特性もあると知れたこと。
それが、自分を理解する第一歩でした。
ADHDと社交不安障害、ふたつの診断と共に
ADHDの特徴は、注意が散りやすく衝動的に行動してしまうこと。
タスクが頭の中で渋滞して、何から手をつければいいか分からない。
社交不安障害は、人前で過剰に緊張してしまうこと。
「変に思われたらどうしよう」と考えすぎて、声が出なくなる。
この二つが重なると、
心の中でアクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になります。
行動したいのに怖くて動けない。
頑張りたいのに完璧じゃないと不安になる。
そんな自分に、ずっと「普通にできない」と苦しんでいました。
「ASD傾向あり」と言われて感じた安心
ASD傾向があると聞いたとき、
驚きよりも安心がありました。
やっと、これまでの違和感に名前がついた気がしたからです。
人の表情は読めるのに、意図が分からない。
「察して」に気づけず、気が利かないと言われる。
複数人の会話で、どこで発言すればいいか分からない。
これらの困りごとは、
情報処理の仕組みが少し違うだけだと教わりました。
理解できない自分ではなく、
仕組みの違う自分。
そう思えたことで、ようやく息ができました。
「動けない」は怠けじゃなかった
「やらなきゃ」と思っても体が動かない。
時間だけが過ぎて、自己嫌悪が襲ってくる。
でも主治医に言われました。
「ADHDの人は実行機能が弱く、頭で考えても行動に移しづらいんです。」
さらに社交不安の影響で「失敗したらどうしよう」と強く反応し、
脳の中でブレーキが出続けていたようです。
できない自分ではなく、
ブレーキを踏んでいる脳の仕組み。
そう理解できたことで、自分を責めずにいられました。
今飲んでいる薬のこと
現在は3種類の薬を服用しています。
・アトモキセチン(ストラテラ)120mg
集中力を安定させ、衝動を抑える。
初期は副作用もあったが、徐々に頭のノイズが減りました。
・エスタシロプラム(SSRI)20mg
社交不安の緊張をやわらげる薬。
動悸や震えが減り、少し話す勇気が出る日が増えました。
・スルピリド(抗不安薬)100mg
不安や焦りを落ち着かせる作用があります。
飲み忘れると焦燥感が出るので、今の私には欠かせません。
薬は性格を変えるものではなく、
脳の環境を整えるためのサポート。
そう思えるようになって、心が軽くなりました。
「診断」は終わりではなく、理解の始まり
診断を受けても、全てが楽になるわけではありません。
忘れ物もするし、集団行動では戸惑います。
でも、変わったのは「自分を責める回数」。
これはADHDの不注意かも。
今は不安が強いだけかも。
ASD傾向の影響かもしれない。
そう思えるようになってから、
心の負担が少しずつ減りました。
理解が増えるほど、自己否定は減っていく。
それが私にとっての回復です。
「グレーゾーンで生きる」ということ
発達障害の診断は白黒ではありません。
スペクトラム(連続体)として存在します。
明確な診断がなくても、生きづらさを感じている人は多い。
傾向があるだけでも苦しい。
でもその言葉に救われることもある。
白でも黒でもないグレーの場所に、
ちゃんと居場所があります。
「自分の扱い方」を覚える毎日
・予定を詰め込みすぎない
・人と会う日は翌日は休む
・疲れたら横になる=充電
・できたことをメモして残す
こうした小さなルールが、生活を守る支えになっています。
以前は限界まで走って倒れていたけれど、
今は途中で止まる勇気を持てるようになりました。
診断を通して分かったこと
理解は、希望になる。
状態を知ることは、諦めではなく調整の始まり。
ADHD、社交不安障害、ASD傾向。
どれも私の一部であり、
それぞれが重なり合って今の私を作っている。
どんな組み合わせでも、
生き方を工夫することはできる。
それが、今の実感です。
おわりに
頑張ればなんとかなると思っていた過去。
でも、頑張りすぎて壊れかけた経験が教えてくれました。
今は「頑張らない工夫」を練習しています。
動けない日も、怖い日もある。
それでも、今日を終えられたなら十分。
理解が増えるたび、迷いは減っていく。
そしてその先には、きっと「生きやすい自分」が待っています。
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