2025/11/13 09:55
「この仕事、自分には向いていないかもしれない」
そう感じたことが、これまで何度もありました。
最初に働いたのは接客業。
お客様への提案から契約までを担当していました。
成果も出ていたし、周りから信頼もされていた。
けれど、心の奥ではずっと違和感がありました。
人と話すのが苦手で、雑談が続かない。
お客様に興味を持とうとしても、どうしても気持ちが乗らない。
説明や提案は得意でも、「間」の沈黙が怖かったのです。
事務職でも、別の壁があった
次に転職したのは、事務作業の多い営業職。
「人と関わるのが苦手なら、黙々と作業する方が合っているかも」と思いました。
けれど、そこでもうまくいきませんでした。
今度はケアレスミスが増えたのです。
書類の入れ違い、メールの添付漏れ、納品数のミス。
上司に何度も注意されるたびに、焦ってまた別のミスをしてしまう。
人間関係のストレスは減ったのに、
今度は「正確さ」という別のプレッシャーが自分を苦しめました。
「人と関わるのも」「細かい作業も」どちらも消耗する
ASDの傾向がある私は、人間関係に過剰なエネルギーを使ってしまいます。
一方でADHDの特性もあり、注意力や確認作業の持続が苦手。
つまり、「人と話す仕事」も「黙々とした仕事」も、
それぞれ違う意味でしんどかったのです。
どちらも“できるようにはなった”。
でも、どれだけ努力しても心の余裕は戻らなかった。
「できる」と「向いている」は別物だと気づきました。
「向いてない」は逃げじゃなく、自己理解のサイン
以前の私は、「続かないのは努力不足」と思っていました。
でも今は違います。
向いていない仕事には、努力では埋まらない「設計のズレ」があります。
脳の使い方、興味の方向、刺激の多さ。
この3つのどこかが合っていないと、どんなに頑張っても息が詰まる。
「向いていない」と感じることは、弱さではなく自己理解の始まり。
合わない場所にいた経験が、自分の快適さを見つけるヒントになります。
合わない場所を知ることが、次の一歩になる
今は「どんな仕事にも向き不向きがある」と素直に思えます。
得意を活かせる環境もあれば、そうでない環境もある。
それは、誰にでもある自然なことです。
向いていない仕事を経験したことで、
自分の限界や心の負荷を知ることができました。
それは「失敗」ではなく「自己理解の積み重ね」。
これからの働き方は、
「できるかどうか」よりも「心が穏やかでいられるか」を基準にしたい。
そう思えるようになったのは、あの頃の経験があったからです。
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